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株式会社ナカガワ長崎工場 竣工のお知らせ 
~天かす専用工場を新設し、移転~

2026年01月27日

オタフクソース株式会社(本社:広島市西区、代表取締役社長:佐々木 孝富)のグループ企業である株式会社ナカガワ(本社:大阪市北区、代表取締役社長:中川 有二)は長崎工場を新設し、2026年1月30日に竣工式を執り行います。

株式会社ナカガワ長崎工場は天かす(あげ玉)の専用工場として、1988年、長崎県大村市富の原に開設しました。生産量は年々増加を続けており、今後を見据えた生産力強化を目的に、同市雄ヶ原町(ますらがはらまち)に新工場を建設し、移転する運びとなりました。フライヤー3台(1台増)、充填機8台を設置し、これまでの約1.5倍の生産量を見込んでいます。
安全・安心の観点から、工場内のレイアウトやセキュリティシステムを見直し、自動化や動線を考慮した製造ラインの配置により生産性と効率を図るとともに、働きやすい環境を整備しました。また、旧工場では保有していなかった保管倉庫も新設し、生産計画や物流における生産性・効率の向上も実現します。

今後もおいしい天かすで食卓を彩り、Otafukuグループとしてのシナジーを最大化し、「食を通じて人々に喜びと幸せを広める」という企業理念の実践に取り組んでまいります。

外観南東面_1
ナカガワ長崎工場

長崎工場概要

  • 所在地

    長崎県大村市雄ヶ原町1723-3

  • 敷地面積

    41,838.68㎡

  • 建築面積

    5,146.34㎡

  • 延床面積

    5,104.26㎡

  • 構造

    鉄骨造平屋建(一部2階建)

  • 生産品目

    天かす(あげ玉)

  • 本稼働

    2026年7月(予定)

企業概要

  • 社名

    株式会社ナカガワ

  • 代表者

    代表取締役社長 中川 有二

  • 本社所在地

    大阪市北区同心1丁目8番2-408号(2026年5月、新長崎工場所在地へ移転予定)

  • 資本金

    7,000万円

  • 業務内容

    天かす(あげ玉)の製造・販売

  • 社員数

    127名(正社員、パート・アルバイト、嘱託。2025年10月現在)

  • 工場

    長崎工場

世界ナンバーワンの天かす専門企業を目指して

ナカガワのあゆみ

創業、天かすとの出合い

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当時の店舗前

1947年に大阪市南区で食用植物油を製造・販売する「中川製油所」として創業しました。琵琶湖畔に咲いている野生の菜の花の種を収穫して、手動の機械で油を搾っていました。当時、一斗缶(18L)の価格は、現在の価格にすると約1万円と非常に高価なものでした。
油を納めていた天ぷら店様では使用済みの天ぷら油を回収していました。その際、天ぷらのカス、つまり天かすをいっしょに持ち帰っており、それをお好み焼店様やたこ焼店様にさしあげたところ評判となり、販売を始めるようになります。これが後の事業のきっかけともいえます。

大阪の食文化が天かすのバックボーン

大_D2-130_たこ焼(輸パケ)(企)
天かすがおいしさの立役者に

「食い倒れの街」ともいわれる大阪。お好み焼、焼そば、たこ焼、うどんなど、天かすが活躍する名物メニューも多くあります。
天かすをお好み焼やたこ焼に入れると、中心温度を上げ、外を焦がさず中までむらなく火を入れることができるので、「外はカリカリ、中はトロトロ」になります。さらに、含まれる油が溶けだして、味にコクをもたらします。いわば、天かすも調味料。天ぷらの副産物として生まれた天かすは、名脇役としての存在感で主役を支えているのです。

食品商社を経て、天かす専門メーカーへ

(グループ会社)ナカガワ長崎工場1
旧工場(大村市富の原)

1950年代に入ると油脂原料が自由化されるなど製油業界は変化し、それを背景に1953年には食用植物油の製造を終了し、食用植物油専門販売商社となります。
1963年には「株式会社中川勲商店」として法人化。 1971年には、冷凍・物流技術の向上や、東京オリンピック(1964年)・大阪万博(1970年)などの需要により急成長していた冷凍商品の販売を始めます。一方で、天かすの製造・販売も小規模ながら続けていました。
1977年には「株式会社ナカガワ」に社名を変更し(以下ナカガワ)、天かすを求めてくださるお客様が次第に増えるなか、1982年に天かすを専門に製造する組織を設立。1984年には東大阪市に本社および工場を新設、移転して、1985年から本格的に天かすの製造を開始しました。
その後も真摯につくり続け、生産量は次第に増加していきました。そして、それに対応できるよう、1988年には、生産量向上を目的にライン設備、長崎県大村市富の原に工場を開設、移転しました。

オタフクソースとの出会い

大_D1-029_天かす_広島焼CM(西)
キャベツが蒸されると天かすの旨みが染み込む

一方、オタフクソース株式会社は、広島でお好みソースを開発、1952年に販売を開始しました。お好み焼店様のご意見やご希望を参考にさせていただきながら開発を進めたお好みソースは、お好み焼とその店主らの力添えなくして生まれることはなかったといえます。
しばらくは「広島のお好み焼のお好みソース」でしたが、1980年代後半から徐々に販路の拡大を試みます。ただし、「お好みソースを知ってもらうには、まずお好み焼のおいしさを知っていただくこと」と考え、お好み焼を広めることに注力しました。
そして、もっと多くの地域で多くの方に食べていただきたいと、「お好み焼の普及」を目的に、1986年「お好みフーズ株式会社」を設立します(以下、お好みフーズ)。おいしく健康的に食べていただけるよう原材料にこだわり、お好み焼の食材である天かす、お好み焼粉、青のりなどの企画開発を始めました。(製造は委託)

大_810277_特製いか天入り 天かす 天華120g

広島のお好み焼にも天かすは欠かせない食材です。広島のお好み焼は、小麦粉を水でとき薄く焼いた生地に、キャベツや天かす、豚肉などの食材を重ね、次にその生地を蓋の役割にしてじっくり食材を蒸していきます。その際、天かすがお好み焼の中の温度を上げ、キャベツを蒸らし、味わいにコクを出します。お好み焼店様では天かすをお店でつくるか、天ぷらや惣菜店などから譲っていただくかでしたが、お好みフーズを設立したころには専業メーカーから購入する店舗も増えていました。そこで、お好みフーズも天かすの企画開発に着手し、販売を開始しました。
Otafukuグループでは創業時より、食を通じて人々に「健康と豊かさと和を提供する」という信念のもと、添加物や保存料を使用しない安全・安心なものづくりをしており、製造委託先にも協力していただいています。ナカガワには1995年より『いか天入り天かす天華』の製造を委託。そして、2021年10月には、粉もの文化を世界に広めることを共通の目標として、グループ企業になりました。 近年では同商品はOtafukuグループ全商品の販売高でトップ3に入る看板商品です。

広がる天かすの可能性

NB商品3
NB商品

ナカガワでは、『いか天入り天かす天華』のほかにも、NB商品、ODM商品を製造・販売しています。
前述のようにお好み焼・たこ焼・焼そば・うどんなど粉もの料理はもちろん、鍋ものや汁もの、おにぎりなどのご飯ものにもよく合います。その食感と塩味はアイスクリームのトッピングにも。
日本食の人気にあいまって輸出量も伸びています。アメリカではTenkasuとして業務用はもちろん家庭用商品も販売され、粉もの料理のみならず、裏巻寿司(寿司飯を外側にする巻き方)の表面全体にまぶすといった独自の使い方もされ、crunchy(カリカリ)な食感が好評です。
従来の使い方に留まらない楽しみ方の発見もあり、天かすはますます活躍の場を広げています。

お問い合わせ先

オタフクホールディングス株式会社
広報部 鍵村

〒733-8670 広島市西区商工センター7丁目4-27

  • 受付時間:月曜~金曜日 9:00~17:00
    (土・日・祝 除く)