環境保全

環境に優しいホワイト物流により持続可能な社会に貢献

国土交通省が推奨する「ホワイト物流」推進運動に賛同し、物流の安定的な確保と効率向上、地球環境保護に取り組んでいます。さらに、産業横断的に地球にやさしい物流に取り組む「グリーン物流パートナーシップ」の会員として、荷主と物流業者の連携・協働によるCO2排出量の削減を推進しています。

また、製品を輸送する際にトラックなどが排出するCO2を削減するため、鉄道や船舶などを利用するモーダルシフトを積極的に行い、物流が及ぼす環境負荷の低減に注力しています。

適切な物流ネットワークにより輸送におけるCO2を削減

物流倉庫での作業の様子

北海道・埼玉・神奈川・愛知・大阪・広島・福岡の全国7カ所に物流倉庫を設け、適宜見直しを行って最適な物流ネットワークを構築し、輸送におけるCO2の削減や輸送品質の向上を目指しています。また、倉庫内作業の安全性と効率性の向上に努め、環境に配慮するとともに、物流パートナー様の配送負担の軽減に注力しています。さらに、自然災害の発生時にも物流機能を維持すべく、常に緊急対処要項とマニュアルをアップデートし、BCPへの対応を強化しています。

在庫管理の強化や需要予測システムにより、食品ロスの解決に取り組む

年間約236万トンといわれる日本の事業系食品ロスを防ぐために、生産・販売・物流の3部門が一丸となって在庫の適正化を目指しています。また、需要予測システムを活用することで生産計画の精度を高め、過剰生産や欠品を防ぎ、商品の廃棄を削減しています。
さらに賞味期限の年月表示・期限延長対象アイテムの拡大、生産における歩留まりの向上による廃棄量削減などにも取り組んでいます。

  • 農林水産省:食品ロス及びリサイクルをめぐる情勢<令和6年7月時点版>

地球の未来を考え、環境に配慮した容器包装の採用

カットテープの無いケースの例

商品ごとに包装資材を検討し、環境に配慮した取り組みを行っています。焼そばソースなど一部の製品では、カットテープの無いケースにし、プラスチック使用量を削減しました。

三角シールとエコマークの例

また、商品外装フィルムに水溶性インキ、フクボトルの三角シールには植物由来原料のインキを使用し(一部製品)、当社オリジナルのエコマークを表示しています。

資源の有効活用と省エネを推進して、環境負荷の低減と生産性向上を実現

生産工程のエネルギー効率を高める、廃棄物をリサイクル資源とするなど、全社において生産性向上に係る指標を設けて環境に対する意識を高め、限りある資源の有効活用を進めています。
また、事務所内の照明をLEDに随時切り替えるほか、窓ガラスに紫外線カットフィルムを貼り、夏場の冷房に使う電力を抑制するなど、きめ細かな省エネに取り組んでいます。

冷却水の再利用

設備の冷却などに使用した水をろ過し、紫外線殺菌を施した後に清掃水などに再利用しています。

配管の放熱を抑制

蒸気配管のつなぎ目に保温ジャケットを設置し、放熱を防いでエネルギーロスを削減しています。

ゴミをリサイクル資源に

エコステーションを設置してゴミを細かく分別し、リサイクル資源として再生利用しています。

工場の取り組み

エネルギー(電気、水、蒸気・ガス)の使用について、原単位で目標を設定し、低減に取り組んでいます。使用実績の確認、課題の抽出、改善方法の検討を定期的に行い、効率的な利用に努めています。
本社工場やお多福醸造大和工場には太陽光発電設備を設置、日光工場ではLED照明や空調設備を更新して電気使用量を削減しています。また本社工場や日光工場では生産設備の洗浄を見直し、水や蒸気、洗浄剤の使用量を削減しています。

米を原料に米麹の力でつくる、次世代たんぱく質の製法開発にチャレンジ

お多福醸造大和工場では、米から抽出するたんぱく質で麹菌を固体培養し生産する「マイコプロテイン」の製法の開発に取り組んでいます。当社の発酵・醸造技術により畜肉に代替するたんぱく質を開発し、アレルゲンフリーの食材提供やカーボンニュートラルの実現、グルタミン酸などのうま味成分が豊富なその美味しさにも期待しています。将来的には、酢を醸造する工程で発生する米の搾りかすのアップサイクルも視野に入れています。

  • 菌類からつくられる代替たんぱく質の総称